“ノンケミカル”という言葉を最近目にする機会が増えてきました。
ノンケミカル(またはケミカルフリー)とは化学的な成分を使っていない日焼け止めのことをいいます。
では、一体どんな特徴があるのでしょうか。
特徴や意味を知って、目的や自分に合った日焼け止めを探すのにぜひ役立ててくださいね。
“ノンケミカル”ってどんな日焼け止め?

ノンケミカルとは『紫外線吸収剤』を含まない日焼け止めを言います。
紫外線吸収剤は、肌の上で紫外線と化学反応を起こし、紫外線を熱に変えることで肌が紫外線を吸収しないようにするためのものです。
日本では主に『メトキシケイヒ酸エチルヘキシル』を使用しています。
紫外線吸収剤を使用していないノンケミカルの場合、『紫外線散乱剤』を代わりに使用しています。
紫外線散乱剤は、紫外線を反射させることで日焼けを防ぐものです。
紫外線散乱剤には『酸化チタン』や『酸化亜鉛』が使用されています。
ノンケミカルのメリット、デメリットを知ろう!
紫外線散乱剤を使用している日焼け止めを『ノンケミカル』と言いますが、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
メリット
①紫外線吸収剤が原因の肌荒れを防ぐことができる
日焼け止めで肌荒れした経験はありませんか?SPF50などの強力な日焼け止めは肌には負担が大きく、それには紫外線吸収剤が含まれていることが多くあります。敏感肌の人は紫外線吸収剤で肌荒れすることもあり、ノンケミカルを選ぶことで肌荒れを防ぐことができます。
②人や環境に優しい
紫外線吸収剤で肌荒れを起こす可能性があるだけでなく、アレルギーやホルモン異常などを引き起こす可能性があることがわかってきました。また、紫外線吸収剤が海水に流れると珊瑚を死滅させる原因になるという研究結果があります。実際にハワイでは2021年から紫外線吸収剤の日焼け止めを販売禁止にする条例ができました。自分にも環境にも優しい方を選ぶならノンケミカルを使用してみましょう。
③赤ちゃんでも使うことができる
肌が弱い赤ちゃんでも使えることから、親子で安心して使用することができます。
④石鹸で落としやすい
日焼け止めの洗い残しがあることも肌にダメージを与えます。メイク落としを使わなくても簡単にするんと落とせるので、肌ダメージを防ぐことができますね。
デメリット
- 日焼け止めの効果が弱い
- 水や汗ですぐに落ちる
- 白浮きしやすい
- カバー力がない
以前はノンケミカルというと、SPF30程までの日常での使用にとどまっていました。紫外線の強い海やレジャーではノンケミカルでは心もとないというイメージでしたが、最近ではノンケミカルでもSPF50 PA+++〜++++など、日焼け止め効果が高い商品が登場しています。
また、白浮きしにくいノンケミカルも増えてきたので、塗っても不自然さはなくなっています。

特性を知ってしっかり選べば、紫外線吸収剤使用の日焼け止めと
使用感や効果の違いは感じなくなってきました
紫外線吸収剤は「悪」なの?

そうではありません。
紫外線吸収剤を使用した日焼け止めのメリットは、日焼け止め効果が高いことと、商品そのものの成分を安定させ肌荒れしにくくすることがあります。
海外で販売されている日焼け止めを使用してみると、日焼けやすかったり、白浮きしたりすることもあり、日本の紫外線吸収剤を使用した日焼け止めは安くて本当に使い勝手が良いと感じました。
ノンケミカルの日焼け止めには、自然由来の成分を含むことがありますが、それが肌荒れを起こす原因になる場合があります。ノンケミカルだからすべて安心という意味ではありません。
むしろ成分が安定した“ケミカル”な日焼け止めのほうが安全という見方もあります。

つまりは自分に合う商品をしっかり選ぶことが大事
あとは、人にも環境にも優しい商品がどんどん増えたら嬉しいですね
まとめ

日焼け止めで肌が荒れるという方はぜひノンケミカルの日焼け止めを選んでみてください。
ノンケミカルを選ぶときは、パッケージの裏面に『酸化チタン』や『酸化亜鉛』と記載されているかチェックしてくださいね。
また、『メトキシケイヒ酸エチルヘキシル』が入っていないかも見てみてください。

パッケージ裏の成分表をよーく見てみると、
メトキシケイヒ酸エチルヘキシルは上の方に記載してあることが多めですよ〜
人にも環境にも優しい日焼け止めを選んで、太陽の下でも日焼けを気にせず過ごしたいですね♪